神保町昼飯事情


水曜日は資料会である。

古書会館へ行く前に昼飯を食べずに出てきたため「いもや」で天丼を食べる事にした。神保町に限らず神田界隈には10数店舗を構えるいもやには、とんかつとてんぷら定食、天丼の3種類がある。一番よく行ったのは値段の一番安い天丼いもやだった。

白山通り沿いの有名なさぶちゃんラーメンの隣にある「天丼いもや」には、4年間の友愛書房修行時代に良くお世話になった。甘露書房に戻ってからは昼飯を食べて出かけるのが普通になり自然に足が遠のいてしまったが、もちろんいまだに好きな味である。
寒空で冷えた手をこすりながら暖かい店内に入る。20代から60過ぎのおじいちゃんまで実に幅広い年代の方がカウンターに座って黙々と天丼を食べている。いつもなら店の外にまで繋がる行列も見られず、昼時の割りには意外に空いており、5分ほど並んだら席に着く事が出来た。
えび、きす、いか、海苔の4品としじみの赤だし付きで500円。白木のカウンターの向こう側にある大きなてんぷら鍋で揚げたてたアツアツがそのままご飯に乗っかってくる。カウンターにあるつぼ漬けと紅生姜は取り放題なのでたっぷりと盛る。ここであわてていかを頬張ってしまうと火傷してしまうから注意が必要だ。とにかく熱いのである。ワタシは経験から冷め易い順で、きす、海苔、えび、いかと食べていくことに決めている。そりゃ味は高級店並みというわけにはいかないが、慣れ親しんだ懐かしい味がする。修行時代には海苔がピーマンだったことなどを思い出しながらカリカリに揚がっているえびの尻尾を齧る。

食べ終わったらお茶を飲んでさっさと席を立たなければいけない。いつの間にか、ワタシの背中には順番待ちのお客が鈴なりに並んでいたのである。

まだ天丼の大盛りを平気で食べることが出来た10年も前の懐かしい思い出だ。(今じゃとても無理無理!(^^;)

2001-01-10 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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