藤城清治展


今日は新宿高野ギャラリーで開かれている藤城清治展を見に行った。この作家が大好きな女房のたっての希望があってのこと。新宿高野といえばあのフルーツパーラーで有名な女の園。このビルの4階にあるコニカプラザへは良く行くのだが、たまたまエレベーターに同乗するのは5階のフルーツパーラーを目指す女性ばかりである。

あいにくの曇り空の中、11時過ぎに新丸子駅を発し、新宿駅を目指した。降りてみるとやはりすごい人の数。今日は歩行者天国を実施していた。誰が名づけた歩行者天国!言い得て妙とはこのこと。

さて、高野ビルにはすぐに到着したものの、肝心の高野ビルにギャラリーの表示がない。あれあれ?としばらくそのあたりを逡巡。しかし、どの案内板を見てもフルーツパーラーやテナントで入っているGUCCIの表示ばかりだった。女の園たるどちらにも目もくれず、「ギャラリーがどこにあるか聞いてくるね」と女房はビルに入って行った。
果たして、小さな紙切れを持ってにんまりしながら女房が戻ってきた。「ギャラリーは三越横のビル3階にあるらしいよ。」なかなかの執念である。

行ってみると雑居ビルの3階。入り口には森田一義氏(タモリ)とMISIAから立派な生花が届けられていた。入ってすぐの売店では人だかりがして記念に何かを買っていきたいと思う人たちが人垣を作っている。その横をすり抜けて会場に入ると、おお!すばらしい!
会場の照明は薄暗く調節してあり、その中に藤城清治氏の見覚えある影絵作品が鮮やかな色彩とともに浮かび上がっていた。影絵というと平面的なものを想像するが、この人の作品には奥行きがある。絵を貼り付ける硝子を複数枚使用して背景をぼやかしたり、薄い色の紙を何枚も重ねて張り付けることで色の濃淡を出して立体感を表現したり、と、多彩なのである。もちろん、幻想的なメルヘンの世界は甘酸っぱいような子供の頃の記憶を呼び起こしてくる。

最後の作品に、MISIAのライブのために製作されたという作品があった。入り口の生花の意味がわかった。MISIAもこの人のファンなのだろう。

売店の様子をうかがうと、額装されたサイン入りリトとオリジナルが展示されていた。安いか高いかはそれぞれの判断であるが、日本を代表する影絵作家のオリジナル作品がここで買えるというのは眼を引いた。

2000-11-12 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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